2024.06.01 12:44命はおどる生命は何のために生きるのかー高校のとき、よくそういうことを考えていた。ひとつの理由は「愛」ではないか。最近そう思うことがあった。オスとメスの存在。単に多様な子孫を残すためにオスとメスがあると学校で習ったような気がする。より多くの遺伝子を組み合わせ、強い子孫を残すことができる、と。でもただそれだけの理由でオスとメスがいるというのはきっと間違いだと私は思う。そう思うのは求愛のダンス。鳥のオスの求愛ダンスはよく知られている。あらゆる生物が生殖の際、求愛のダンスを踊る。最近知ったのだけれど、虫やカエルもオスがメスに対してダンスのような動きを見せる。すごい。私たち地球上のあらゆる生命は求愛の際、「踊る」ということを共有してるわけだ。なぜ?別に踊らなくてもいいのに...
2024.05.20 07:48ふるさとは人もうずっと前の話だけどBUMP OF CHICKENの藤くんが「ふるさとは人なんだ」ってインタビューで答えてた。この言葉は私にとって少し衝撃だった。ふるさとが人ってどういうこと??って。私はたぶん、「ふるさとは何?」って聞かれたら宇宙とか、天上界とかそういうものを思い浮かべたと思う。自分は宇宙から来て宇宙に帰る、みたいな。命とか自分の存在を、そういう神秘的なものとして捉えていた。だから「ふるさとは人」ってすぐのみこめなかった。意味がわからなかった。で、その後そのことについて理解しようと考え続けた。藤くんの言葉だから理解したかった。藤くんの歌詞や言葉には、言葉で言い尽くせないような影響を受けてきた。BUMP OF CHICKENの世界観に救われてきた。で...
2024.05.03 16:07ワンコの幸福論私は秘かにうちのワンコを尊敬している。小さな白い小型犬。ここではコロちゃんと呼ぼう。コロちゃんはとても甘えんぼで、寂しがりやな犬。常に、24時間さわってほしいと望んでいる。なでるといつも有難そうにしている。眠いときでも、なでると嬉しそうにする。今まで飼ってた他の犬はあんまりなでていると、途中でうっとうしそうな態度をとったりした。でもコロちゃんはいつも常になでてほしくて、いつも私のとなりに来る。かわいいやつだ。私がコロちゃんを尊敬するのは、コロちゃんが大切なことをわかっているから。それは「いっしょにいることが一番の幸せ」ということ。「だれかと共に生きる」それ以上のものはない、ということ。私は曲をかいたりする性分があるから、このことがわかるまで長い年月を費...
2024.04.15 12:53春を吸い込むいいね。春。やわらかな陽ざし。あたたかな空気。可憐に咲く花々。目新しい緑のまぶしさ。「美しい」があふれた季節。「生きててよかったなぁ」と単純に思えることがうれしい。チューリップってかわいいよね🌷なんか小さな子供に似合うような、なんとも言えないシンプルさがいい。桜は今年も美しかった。もうこの世のものとは思えないよね。「桃源郷」って言葉が浮かぶ。美しくて可憐でかわいくて上品で・・言葉にならない。桜を心に映すのに時間がかかった。あまりの綺麗さに心がついていかない。そんな感じ。桜はやっぱり得別。今日は春服で出かけました🌞行きかう人たちの服装を見るのが楽しかった。みんなそれぞれの春服で、すごいおしゃれな人もいて。新鮮。そのひとこと。スヌーピーのキャップとショ...
2024.04.06 13:31すずめの戸締り面白かった。人智の及ばないもの。神秘的なもの。そこにアクセスしようとした作品だと思う。「神」と呼べるような人間の手におえない何か。でも実はそこには人間も介在しているのではないか。人間はただ神々の為すことを黙って見ているだけの存在ではないんじゃないか。それがこの作品の大事なテーマだったと思う。地震。まさに人間の力の及ばない現象。なぜ、いつ、どこで起きるのか。人間にはわからない。そして突然やってきて、たくさんの人の命を一瞬にして奪ってしまう。この世界のもろさ。はかなさ。次の瞬間、何が起きるかわからないという現実のなかで私たちは生きている。そのことを思った。この世界の裏側で起こっていることにも思いを馳せた。この映画で描かれたような人間の知らない、人間には見え...
2024.04.05 15:47自由って何だろ自由って何なんだろね。大人と子供。どっちが自由かって言われたら私は即答できない。大人はいろいろ自由だ。お酒を飲んだり、好きな服を着たり、部屋も自分の好みの家具を置いて、好きな色のカーテンにしたり。子供にはできないことをできる。でも子供は子供で大人にはない自由をもっている。私は子供のころ、自分のことを不自由だとは思ってなかった。むしろ「大人って不自由だな」って思ってた。いろいろと忙しくて、あくせく働いて大変だなって思ってた。「大人になりたい」とはぜんぜん思ってなかった。「大人なんてつまんない」って思ってた。「子供であること」を楽しんでいる子供だったと思う。子供のころの世界って牧歌的でどこか絵本のような世界だよね。動物のことを本気で友達と思ったり、大人にな...
2024.03.25 12:50夢みる今日テレビで77歳の芸人のおばあちゃんの話を見た。70歳を過ぎてから芸人を志したという。感動した。70歳を過ぎて新しいことにチャレンジする。しかもクリエイティブなことに挑戦してプロとして戦う。その人生観に感動した。普通、70歳まで来たら「もういいか」って人生を守るだけだよね。「攻め」に入るおばあちゃんの生き方。ネタができないと苦しんでいる姿。美しかった。夢をみるって美しいことだと思う。「夢は叶えるためにある」っていう人がいる。確かにそうだ。でも叶わなくても、夢をみるだけで美しいと私は思う。「夢みる」ーそこに人生の醍醐味があると思う。そのおばあちゃんは夢のなかにいる。うまくいったり失敗したり。悩んだり、うまくいって嬉しくなったり。きっと幸せだと思う。私も...
2024.03.17 13:56アイデンティティクライシスアイデンティティクライシス私が初めてこの言葉に出会ったのは高校のとき。当時好きだったウィナ・ライダーというアメリカの女優のインタビューにあった言葉。意味を調べるとアイデンティティクライシスとは、アイデンティティ(自己同一性)を喪失した状態のこと。 人が自己の役割、存在意義、目標などを見いだせず、混乱を生じたり、心理的な危機に陥ったりすること。 そのインタビュー記事を読んだとき、「私のことだ」と思った。当時の私は10代らしく「自分はだれなのか」わからず、いつも混乱していた。慢性的なアイデンティティクライシスに陥っていたといってもいい。だからこの言葉に出会ったとき嬉しかったのを覚えている。「私だけじゃなかった」とまず安堵した。こんな言葉が存在するということ...
2024.03.06 16:16都会のラクダ「都会のラクダ」とはSUPER BEAVERのボーカル、渋谷さんがビーバーのこれまでを記した本。バンド結成からメジャーデビュー、メジャーからおちてインディーズバンドとして全国行脚する悪戦苦闘の日々、そしてメジャー復活。その山あり谷ありの日々が綴られた小説。まずは渋谷さんの文才に拍手。本格的な小説の文章。本当に素晴らしかった。ミュージシャンが書いたと思えない。渋谷さんって多才だね。びっくりした。文章が端的でリズムがあってすらすら読めた。さすが江戸っ子っていう感じの歯切れのいい文章。小説ならではのユーモアもふんだんに盛り込まれていて、ひとつの作品としてすごく面白かった。てらうことなく、取り繕うことなく正直に自分を、バンドを語る渋谷さんの文章には好感が持てた...
2024.02.29 14:37ズコッ私には可愛い4歳の甥っ子がいる。私はずっと独身で子供もいないけど、おかげで親の気持ちが少しわかる。赤ちゃんのときからずっとみてきて、「いやいや期」「なんでなんで期」もみてきた。「なんでお月さまはお空に一個しかないの?」って聞かれたときは返答に困った。「なんでかなー?」って適当にごまかした。その子に自我が芽生えて、個が形成されてくるのをそばで見てきた。「個が形成」っていう言い方はちょっと違うかな。その子が話すことができるようになり、自ら意思表示することができるようになって、その子がもともと、もっているものが「見えてくる」「現われてくる」と言ったほうがいいかもしれない。大きくなるにつれて「こんな子だったんだ」と発見する感じ。そんな4歳の甥っ子に先日、驚かさ...
2024.02.23 12:38OSO18「OSO18」って知ってますか?確か去年の流行語大賞にもノミネートされた言葉。OSO18とは、ある熊のコードネーム。北海道で、たくさんの家畜を殺して有名になった熊。とても賢く、あらゆる人間の罠にかかることなく、2019年から2023年にかけて狩りを続けた。ここまでは何の驚きもない。熊が牛を襲って食べる。当たり前のこと。でもニュースでこの熊についての報道を見たとき、私は戦慄を覚えた。この熊は、家畜を襲っても食べないこともあり、まるで「殺戮を楽しんでいる」かのようだ、と証言されていた。殺しても食べない。「え?」って思った。「動物は食べるために狩りをする」という私の知っていた常識が覆された。私がテレビで目にしてきた動物たちは、みんな食べるために狩りをしていた...
2024.02.15 12:16音楽性音楽性って選べないよね。。選べるなら、もっとかわいい曲がかきたかった。声ももっとかわいい声がよかった。リサ・ローブみたいなかわいい声に憧れてたのに、歌っていくうちに勝手に声は深くシリアスな感じになっていった。ぜんぜん狙ってないのに。自分が何を感じ取るかは、選べない。それはちょうど自分を選べないのといっしょだね。自分がシンクロしてきた音楽。そこからしか自分の音は紡げない、という厳然たる事実。自分が感じたものしか音にできない。音楽で嘘はつけない。人は「自分」からは、どうやっても逃げられない。だから自分ととっくみあって、認めて、受け入れて、変えれるところは変えて、変えれないところは抱きしめるしかない。そうでしょう?たぶん私はそうやって生きてきた。そうやって自...