生命は何のために生きるのかー
高校のとき、よくそういうことを考えていた。
ひとつの理由は「愛」ではないか。
最近そう思うことがあった。
オスとメスの存在。
単に多様な子孫を残すためにオスとメスがあると学校で
習ったような気がする。より多くの遺伝子を組み合わせ、強い子孫を残すことができる、と。でもただそれだけの理由でオスとメスがいるというのはきっと間違いだと私は思う。
そう思うのは求愛のダンス。
鳥のオスの求愛ダンスはよく知られている。
あらゆる生物が生殖の際、求愛のダンスを踊る。
最近知ったのだけれど、虫やカエルもオスがメスに対して
ダンスのような動きを見せる。
すごい。
私たち地球上のあらゆる生命は求愛の際、「踊る」ということを
共有してるわけだ。
なぜ?
別に踊らなくてもいいのに、なぜ?
人間は相手を見極めないと、そういう行動はとれない。
知性や感情があるから。
そして他の生物もダンスを踊らないと、そういう行動はとらない。
とすると、人間と同じように相手をリスペクトし、慈しむという
感情が存在するということになるのではないか。
そして、その求愛のダンスを通して相手を見極めているとすると
そこには、かなりの知性も存在する、といえないだろうか。
鳥はもちろん、虫にカエルにもある意味、DNAを超えた感情がある。知性がある。
そう思うと、単純に感動した。
その行動原理には、きっと「愛」がある。
人間にはなかなか見えないけど、きっとある。
すべての生物に共有される感覚、感情がある。
子孫のためにミツバチのように身を粉にして働いたり、ライオンから命をはって子供を守ったり。
その感覚に人間とのちがいはないのかもしれない。
すべての生命を貫く何か。
そういうものがある。きっと。
すごいね。生命って。
生きるってすごいね。
生きる理由を私たちはきっと共有している。
そう思うと、すべての命に尊敬の念を覚える。
「一寸の虫にも五分の魂」
日本のそういう命自体をリスペクトすることわざに
もう少し寄り添ってもいいのかもしれない。
そういう時代が来てほしいな。
地球上のすべての生命が歌っている。踊っている。
それをリスペクトすれば、きっと人間も住みやすい星になると思う。
0コメント