私は秘かにうちのワンコを尊敬している。
小さな白い小型犬。
ここではコロちゃんと呼ぼう。
コロちゃんはとても甘えんぼで、寂しがりやな犬。
常に、24時間さわってほしいと望んでいる。
なでるといつも有難そうにしている。
眠いときでも、なでると嬉しそうにする。
今まで飼ってた他の犬はあんまりなでていると、
途中でうっとうしそうな態度をとったりした。
でもコロちゃんはいつも常になでてほしくて、いつも私のとなりに来る。
かわいいやつだ。
私がコロちゃんを尊敬するのは、コロちゃんが大切なことを
わかっているから。
それは「いっしょにいることが一番の幸せ」ということ。
「だれかと共に生きる」それ以上のものはない、ということ。
私は曲をかいたりする性分があるから、このことがわかるまで
長い年月を費やした。
それはつまり「ひとりになってしまう」という性分。
クリエイターあるあるだと思うんだけど、「ひとりが好き」。
「ひとりの時間」がものすごく必要。
そして「ひとりでも幸せになってしまう」ようなところがある。
ものを創るのは、ひとりにならないとできないところがあるよね。
物理的にも心理的にも。
何かを感じたり、考えたりするとき人は普通ひとりだよね。
「ひとりになってしまうクリエイター」は
ひとりの世界に没頭して、ひとりになって世捨て人のように生きる、というのは極端だけど、そういう傾向性はあるよね。
私はそこまで極端でもへんくつではないし社交的なほうだし人と交わるのも好きだけど、「共に生きる幸せ」がいちばんだってわかるまでに時間がかかったと思う。
人生、「出会い」だということ。
「ひとりの楽園」なんて無いこと。
楽園があるとすれば、そこはきっと独りではいけない場所だということ。
「つながり」のなかにしかきっと幸せはない。
つながり合うことで私たちは自分をみつける。この世界をみつける。幸せを感じる。
ひとりが好きな私はいろいろと迷った。人生という道の上。ひとりが好きじゃなくても迷うと思うけど。
で、「幸せは何か」に気づくまでに時間がかかった。
でもうちのワンコはそれを完全に理解している。
その小さな体で、生まれながらにして。年齢も私よりずっと下なのに。
「あなたがいるから私は幸せなんだよ」って
いつもいつも私をみつめてくれる。甘えてくれる。
コロちゃんを見てると泣きそうになることがある。
こんなにも私を必要としてくれる存在はいないって。
そう。「だれかに必要とされること」。
これがきっと幸せの大前提条件。
コロちゃんはいつも私を必要としてくれる。
私たちの間にあるのは「愛情」だけ。
こんなシンプルな関係性、他にない。
こんなシンプルな幸せ、他にない。
こんな風にシンプルに私を幸せにしてくれるワンコを
私は心から尊敬しています。
すごくすごく大切なことを私に教えてくれる。
とても自然に。とても無邪気に。
「ひとりはいやだよ」ってすり寄ってくるコロちゃん。
「うん。私もひとりはいやだよ」
そう心のなかで素直に返す。
そしてそれが「幸せ」なんだなって思う。
言葉でなく行動で私に、自身の「幸福論」を説いてくれるコロちゃん。
大好きだよ。
本当に大好き。
いつもありがとう💗
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