「OSO18」って知ってますか?
確か去年の流行語大賞にもノミネートされた言葉。
OSO18とは、ある熊のコードネーム。
北海道で、たくさんの家畜を殺して有名になった熊。
とても賢く、あらゆる人間の罠にかかることなく、2019年から2023年にかけて
狩りを続けた。
ここまでは何の驚きもない。
熊が牛を襲って食べる。当たり前のこと。
でもニュースでこの熊についての報道を見たとき、私は戦慄を覚えた。
この熊は、家畜を襲っても食べないこともあり、まるで「殺戮を楽しんでいる」かの
ようだ、と証言されていた。
殺しても食べない。「え?」って思った。
「動物は食べるために狩りをする」という私の知っていた常識が覆された。
私がテレビで目にしてきた動物たちは、みんな食べるために狩りをしていた。
狩りをする動物に罪はない。だって自分が生きるために必要で、
それはみんなが知っている「自然の摂理」だから。
だけど「殺しても食べない」なんて「人間みたい」って驚いた。
食べないとなれば、OSO18は何を目的で牛たちを殺したんだろう?
狩りを楽しむ?
そういう感覚がもしこの熊にあったんだとしたら、
この「OSO18」はどういう育ちをしたのだろう?ってふと思った。
でもOSO18は動物だから、何か人間みたいに心に深い傷を負う体験をして、
「殺しを楽しむ」という不道徳な行動に走ったとは考えにくい。
だとしたら何?ほかの熊がとらない行動をOSO18がとる原因は何?
「個体差」
遺伝子なのか育ちなのか・・わからない。
OSO18は、ある意味、ほかの熊とは違う強烈な「個」をもっていた。
突然変異? の一言では片づけられない気がした。
動物に、そんな「個」が存在することに驚いた。
まるで人間みたい・・って思った。
人間と動物の境目が、私のなかであいまいになった。
動物にも人間のような強い「個」が存在する。
ただDNAに従って、本能に従って生きているわけではない。
OSO18は私のなかの、動物への認識を一変させた。
人間と動物に決定的な違いはない、とするなら
命とは何なのだろう・・・
どこまでが本能で、どこまでが遺伝子で、どこまでが環境で、
何がその個体の意思を決定するのだろう・・
そんなことを考えた。
OSO18、怖いね。不気味。どこでそんな知性と残忍さを獲得したのか・・
何かの生まれ変わりなのか、因縁があるのか・・
この話はここまで。
3月5日に「door」という曲をリリースします。
といっても新たに音源をつくったわけではなく、だいぶ前に録った、
ほぼ存在を忘れていた音源を発見したので、出すことにしました。
この曲は私が大阪でライブ活動してたときに、バンドマンたちを見てて
できた曲。
バンドマンってせつないよね。音楽に人生をかけて、打ち込んで、
でもそれが報われるかわからない。いい音楽をしてても報われる
とは限らない。そういう気持ちからできた曲です。
暇な人は聴いてみてください☺✨
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