今、テレビでドキュメンタリー番組を見た。
すごくいいドキュメンタリーだった。
なんだかちょっと俯瞰して世界を見ることができた気がする。
フランス、パリにある漫画喫茶。
そこに集う人々に声をかけて話をきく。
ひとりひとりいろんなものを抱えながら、自分の人生と漫画を重ねて
漫画から何かを得ようとして・・
日本の漫画がこんなにも愛されていることが嬉しかったし、
「何かを求める。渇仰する。」
そういう気持ちに国境があるわけがないっていう当たり前のこと
を思い知った。
ひとりひとり・・・愛しいね。
ちゃんと目をみて、くつろいでその人の本音が聞けたなら、
わかりあえる。そんな気がした。
「違い」ばかりが強調されるニュースが多いけど、
ひとりひとりの人間を見れば、共通点でいっぱいだって思った。
同じ時代。こうして生きている。人生を生きている。
悩みながら、苦しみながら何か「答えのようなもの」を探して
こうして生きている。
お互い愛し合うにはそれだけで十分だって感じた。
フランス人のひとりが一番好きな漫画を尋ねられて
「火の鳥」をあげていた。
「人間くさくて、善と悪がグレーで登場人物が不完全で面白い。
アメリカの漫画だと主人公が完璧で子供用にわかりすい話が多い。
でも子供たちも複雑なことを考えている」と語っていた。
手塚治虫の「火の鳥」には私もすごく影響を受けた。
高校時代、高校の図書館で全巻読んだ。
小説以上に深みのある作品で、「生きること」「自分であること」
「人間の善悪」「人間の幸不幸」「人間とは何か」
そういったことがとても深い視点で容赦なく描かれていて、
本当にいろんなことを考えさせられた。
今の日本の漫画の原点にあるような作品だと思う。
本当に天才にしか描けないような作品。
漫画・・・しばらく読んでないなぁ。
でもまた読みたくなった。
漫画に囲まれている日本で生きているんだから、
面白い作品はぜひ読みたい✨
子供のころから漫画から人生についてのいろいろなことを
学んできた。
フランスの人に負けていられない!!笑
とにかく「ひとりひとり」だよ。
ひとりひとりを見つめれば、きっとみんな握手できるよ。
かたまりで、集団で人間を見るのは、きっとすごく危険なことだよ。
そこからいろんなすれ違いや勘違いが生まれる気がする。
ニュースばかり見てたら知らないうちに変な先入観、
ステレオタイプが形成されてしまうね。
集団でしか他国の人を見れなくなってしまう気がする。
だから今日のドキュメンタリー、本当によかった。
同じ人間という視点からお互いを見れば、きっと笑顔で語りあえる。
そんな気がする。
ひとりひとりを見つめるにはどうすればいいかー
きっと想像力を働かせるしかない。
そして想像力を保つにはー
きっと自分の世界を閉ざさないこと。
いろんな情報にふれて、いろんなアートにふれて自分という人間を育てることを
怠らないことだと思う。
そうして自分のなかの「優しい気持ち」「人間らしい気持ち」に毎日、水をあげる。
そういう努力が不可欠な気がします✨
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