2024.03.25 12:50夢みる今日テレビで77歳の芸人のおばあちゃんの話を見た。70歳を過ぎてから芸人を志したという。感動した。70歳を過ぎて新しいことにチャレンジする。しかもクリエイティブなことに挑戦してプロとして戦う。その人生観に感動した。普通、70歳まで来たら「もういいか」って人生を守るだけだよね。「攻め」に入るおばあちゃんの生き方。ネタができないと苦しんでいる姿。美しかった。夢をみるって美しいことだと思う。「夢は叶えるためにある」っていう人がいる。確かにそうだ。でも叶わなくても、夢をみるだけで美しいと私は思う。「夢みる」ーそこに人生の醍醐味があると思う。そのおばあちゃんは夢のなかにいる。うまくいったり失敗したり。悩んだり、うまくいって嬉しくなったり。きっと幸せだと思う。私も...
2024.03.17 13:56アイデンティティクライシスアイデンティティクライシス私が初めてこの言葉に出会ったのは高校のとき。当時好きだったウィナ・ライダーというアメリカの女優のインタビューにあった言葉。意味を調べるとアイデンティティクライシスとは、アイデンティティ(自己同一性)を喪失した状態のこと。 人が自己の役割、存在意義、目標などを見いだせず、混乱を生じたり、心理的な危機に陥ったりすること。 そのインタビュー記事を読んだとき、「私のことだ」と思った。当時の私は10代らしく「自分はだれなのか」わからず、いつも混乱していた。慢性的なアイデンティティクライシスに陥っていたといってもいい。だからこの言葉に出会ったとき嬉しかったのを覚えている。「私だけじゃなかった」とまず安堵した。こんな言葉が存在するということ...
2024.03.06 16:16都会のラクダ「都会のラクダ」とはSUPER BEAVERのボーカル、渋谷さんがビーバーのこれまでを記した本。バンド結成からメジャーデビュー、メジャーからおちてインディーズバンドとして全国行脚する悪戦苦闘の日々、そしてメジャー復活。その山あり谷ありの日々が綴られた小説。まずは渋谷さんの文才に拍手。本格的な小説の文章。本当に素晴らしかった。ミュージシャンが書いたと思えない。渋谷さんって多才だね。びっくりした。文章が端的でリズムがあってすらすら読めた。さすが江戸っ子っていう感じの歯切れのいい文章。小説ならではのユーモアもふんだんに盛り込まれていて、ひとつの作品としてすごく面白かった。てらうことなく、取り繕うことなく正直に自分を、バンドを語る渋谷さんの文章には好感が持てた...