青の朔日

BUMP OF CHICKENの「青の朔日」の歌詞に胸をうたれた。


「命は理由に出会えた。燃えて消える意味を知った。

明日がすべてを失っても あなたの鼓動だけは歌ってほしい。

その火が視界を照らした 青く 青く どこまでも

ならば私は戦える。たとえこの耳で聴けないとしても」


朔日の意味を調べた。「月の第一日。ついたち」のこと。

この曲で藤くんは新しい一歩を踏み出そうとしたのかな。


歳を重ねると失うものがどうしても出てくるよね。

叶わなかった夢。叶わなかった未来。

そうして砕ける心。

「心が砕けながらカケラの全部で動いている」

すごいな。藤くんの本当のことをみつめるまなざしがすごい。

私なら砕けた心をつなぎ合わせて、また何もなかったかのように

ふるまってしまう気がする。


藤くんには本当のことをずいぶん教えてもらった。

初めてBUMPに出会ったのは「ギルド」

正確には「天体観測」だけど、「ギルド」がきっかけで

BUMPを聴き始めた。

「ユグドラシル」というアルバムには救われた。

このアルバムを聴いて何度も泣いた。

藤くんの世界観。圧倒された。

生きること。生きる意味。そういう類のことを突き付けられた。

生きる理由にさまよって、迷って、答えを探して・・・


こうして歳を経て、まだ何も変わらず生きる意味と向き合う。

藤くん。私も同じだよ。まだ迷いながら歩いてるよ。

大人になったら考えなくなると思ってたいろいろを

まだ考えているよ。

真実はまぶしい。だからみんな目をそむける。

その真実をまだ、みつめ続ける藤くんを尊敬します。


「命は理由に出会えた。燃えて消える意味を知った」

そう歌う藤くんはきっと勝利したのだと思う。


人生の折り返し地点。いつ消えるかわからない命。

それを抱きしめて、ただ、今、自分のできる精一杯を歌う。

それだけできっと勝利だよ。

私も同じだよ。

若者でなくなった今、私も夢の向こう側にいるのかもしれない。

失くしたもの。手にしたもの。

天秤にかけている暇なんてない。

そういう今を生きている。

死ぬまで前を向いて、ただ進むしかない。

答えが待ってくれていると信じて。

リリカ エメラルド

Lylica Emerald シンガーソングライター Lylicaのオフィシャルサイトです ブログ→https://ameblo.jp/cocoania twitter(X)→@Lylica_Emerald instagram→lylica_emerald