小さな革命

圧巻だった。

本当にライブ会場にいるみたいだった。

SUPER BEAVERの石川県でのライブ生配信。

渋谷さんは自分の全人生をライブにぶつけているって感じた。

その姿はとても真摯で真剣で美しく、胸をうたれた。

これで人生変わる人、いると思う。

こんなに真剣に他者に向き合おうとするなんて。


「他者にアクセス」する、しようとする。その姿。

珍しくて、見慣れない光景で涙がでた。

現代人はどんどん、どんどん孤独になっている。1人になっている。

お互い、あたりさわりなく生きるのが慣例で流儀で、それが現代の文化ともいえる。

主義主張するなんて風変りでかっこ悪い。ナンセンス。そういう空気。


そんななか、本気になって「他者にアクセス」するーその姿勢に泣いた。

こんなことできる人、しようとする人いない。

「他者と関わる」「他者を巻き込む」

それは大げさにいえば、文明の本質に関わる行為だと思う。

人類の文明。1人の賢人が他者にアクセスし、変容を促し、やがて大多数となり

広がりをもち、そうして文明というものが形成されてきたーともいえると思う。


ビーバーの曲に「小さな革命」という曲がある。

小さな革命ーいい言葉だなと思う。

変革といっても、始まりは1人の人間だ。

一人の人間の「小さな革命」。それが他者にアクセスし変化をもたらし、

個人個人の無数の「小さな革命」になり、それがやがて大きな流れになって

時代を変えていく。そうであってほしい。

「当事者であれ」という歌詞。そう呼びかける勇気を讃えたい。


一人の人間が他者にアクセスすることは本当にすごいことだと思う。

そこには無限の可能性がある。


強い使命感をもって強い覚悟をもって、音楽に向き合う。他者に向き合う。

人生に向き合う。

渋谷さんのその姿勢を心からリスペクトする。


それは「あたりさわりなくいこう」という流儀、時代の流れに逆行すること。

流れに逆らう覚悟。勇気。

「自分」を強くもつこと。

それにはたくさんの努力が必要で、本当にすごいって思う。


「流れに逆らうか、のみ込まれるか、二者択一。どちらしかない」とどこかで読んだ。

流れに逆らうのは本当に大変で困難で勇気のいること。

10代のころ私は流れにのみ込まれないようにするのに必死だった。

「みんなと同じように」という圧力と常に戦っていたように思う。

流されれば自分を失ってしまう。

抗えば、たくさんすり傷ができる。波にのまれそうになって息ができなくなる。

尖ってた。とがってこの世界のなかでなんとか自分の場所をみつけようとしてた。

自分が息のできる場所を探してた。

音楽は私のシェルターになってくれた。オアシスになってくれた。

音楽が私に本当のことを教えてくれた。

この嘘だらけの世界のなかで。


SUPER BEAVERもたくさんの人のシェルターになっていると思う。

そういう音楽だと思う。メンバーにもその自覚と覚悟があるように感じる。

この時代に音楽をするのがどういうことなのか自覚しているバンドだと思う。

「時代と戦う」バンド。まじかっこいい。


「自分」の意味。人生の意味。

それを追求する覚悟が半端じゃない。

そのことを思い知ったライブでした。


渋谷さん、ありがとう。

SUPER BEAVER、ありがとう。


これからも私のシェルターになってください✨

私がちゃんと息ができるように💙

リリカ エメラルド

Lylica Emerald シンガーソングライター Lylicaのオフィシャルサイトです ブログ→https://ameblo.jp/cocoania twitter(X)→@Lylica_Emerald instagram→lylica_emerald