キンモクセイ

今、愛犬と散歩してきた。

夜なのにキンモクセイの香りがそこかしらからしていて、

「秋だなぁ・・」と感じた。

そして「幸せだなぁ・・」って感じた。


幸せってきっとこういうものだよ。

何げなくて、小さくて。ささやかで。


歩きながら、

「Everybody has to leave the darkness sometimes」という

STINGの歌詞を思い出した。

「みんな、時々は暗闇から離れなければならない」

この歌詞を初めて聴いたとき、衝撃を受けたのを覚えている。

歌詞とメロディー。

完全に完璧に一致していて、とても真実に胸に響いた。


「人は小さな絶望のなかで生きる」

とどこかで読んだ。

わからないこと。叶わないこと。願っても願っても届かないこと。

ううん。

みんな、根本的にどこか絶望してるんだよ。きっと。

「生きること」そのものに対して。

STINGが歌うように。


だから自分をすくい上げてくれる存在には感謝だね。

「幸せ」に触れて我にかえる。


今思ったけど、「我にかえる」って表現すごいね。的を得てるね。

「自分自身にもどる、自分自身を思い出す」

それがイコール「正気を取り戻す」ということ。


そうだよ。

自分自身を見失わなければ、人はまっすぐ生きていける。

自分自身を知っていれば、離さなければ、正気を保てる。


でもその難しさ。

「自分自身に出会う」難しさ。

いろんなアートがその難しさを語ってる。

自分はここにいるのにね。

なかなか見えない。


「新しい自分に出会う」っていうのは、もともとここにある自分を

みつけることに他ならない。

「自分」という大地に着地することに他ならない。


私も自分をみつけてきた。いろんな人の手を借りて。

そのとき思った。

自分自身を見るって自分を背中から見るようなものだなって。

自分ってそれくらい見えにくい。わかりにくい。

自分を客観視できたなら、その人は自分を制したといえるのかもしれない。

つまり、自分に打ち勝った、といえるのかもしれない。


花。月。鳥。虫。宇宙。

そうした人間以外の他者から、私はいろいろなことを感じて

学んでいる。「生きる」ということを教えてもらっている。


「生きる」本質はきっとすべての生命が共有しているものだから。

人間がもともと持っているもの。

人間が失ってきたもの。

それに気づかされるような気がするから。



キンモクセイの香り。

素敵だった。

月明りも素敵だった。


素敵と思えるものにひとつでも出会えたなら、

今日をいい日だと呼べる気がします✨

秋、いいね🍂

短い季節だから、ちゃんとみつめたい。

宇宙の運行を感じながら。

正しい地球の軌道に思いを馳せて。




リリカ エメラルド

Lylica Emerald シンガーソングライター Lylicaのオフィシャルサイトです ブログ→https://ameblo.jp/cocoania twitter(X)→@Lylica_Emerald instagram→lylica_emerald